★ 2005/12/16 (Fri) こえを、きかせて。  No.667

助けて

あたし



・・・死んじゃうよ。





★ 2005/12/11 (Sun) 企図  No.666

首をつろうとして
失敗した日を思い出す
許容量以上のお酒で
倒れた夜を思い出す
何度も大量の薬で
胃洗浄されたと聞かされた


ずっと遠いところへきた

それでも死ななかった


カレンダーをめくって
連休を探した


どうかお願いです

あたしがちゃんと死ねたら あの人に知らせてください


よかったね と


★ 2005/12/10 (Sat) LIVE STRONG  No.665

でもそれはとても苦しいこと

切ろうとした腕に絡まるその言葉に
あたしは立ち尽くす

LIVE

傷も事実も消えないけれど
きっとこうやって生きていく


それでもあたしには
人並みの幸せなんて遠い世界のコトで

こんなに穢れた身体なら
売り飛ばせるくらいの強さが欲しかった。

たとえ間違いでもいいから


・・・吐き気がする



★ 2005/12/05 (Mon) 臨界点  No.664

だからもうこれ以上生きていたくない


★ 2005/12/02 (Fri) Love or Like  No.663

愛が恋より深いなんて
誰が言ったんだろう

あたしはどうして
こんなふうにしかひとを好きになれないんだろう
どうしてあたしは
こんなにひとを傷つけてしまうんだろう

あたしはどこにも所属なんて出来ない

あたしがあの子をすきなのは
そんなにいけないことですか
あの子たちのことはあんなに愛してるのに 愛しているといえるのに


愛が恋より深いなんて


★ 2005/11/28 (Mon) PINK  No.662

朝 さしこむ日差しの中に
自分の腕を見つけて戦慄する

日差しが陰をつくっていた
複雑に入り組んだしわのような陰

ああそうだ

こんな傷物に いったい誰が正気であるなんて勘違いするなんて
思ったりしたんだろう
狂気の烙印は自分に捺されていた
自分が捺したんだ

誰が見たってきっと
こんな腕は気味が悪かったに違いないのに

どうして自分は正常だなんて思っていたりしたんだろう?


★ 2005/11/27 (Sun) 過ぎ去るものたち  No.661

どんなに手を伸ばしても触れることすら許されない 
時間はただ底のない砂時計をすべりおちていくようで
止めてはいけない 触れてはいけない
その砂が落ちきってしまうまで あとほんのわずか

あたしはその時間の背中に
触れたい 抱きしめたい と せつなく願う


★ 2005/11/25 (Fri) no more  No.660

今夜も濡れた髪振り乱して深夜徘徊

吐き出すために飲む牛乳と
吐き出すために食べるもの

目の前にならんだカップルがやけにまぶしくて
あたしはコンビニの明るい照明に照らされた
醜い自分に反吐を吐いた

直した羽毛布団に腕が触れて
小さな鮮血のしみがついた

もうこのまま目覚めたくなどない
このまま あたしを死なせてください

死にたいんです
もうこれ以上 生きていたくはないんです
 

★ 2005/11/21 (Mon) 夢  No.659

あたしの夢は 20代で命を終えること

きれいなままで逝きたいの
どうしたらいい?

鏡を見て そっと
首の傷が消えたことを確認する。


★ 2005/11/20 (Sun) 誘惑  No.658

たとえばこの腕を
すっと縦に裂いてみたなら

胃に入ったすべての汚物を
まるごと吐き出してしまえたなら

それはどんなに楽なことだろう

いつの間にか
誰の目にも留まるようになった傷だらけの腕と
周囲が気づく体型の変化と

それでも足りなくて
おふろあがりのやわらかな皮膚を
ぐいと刺してみたくて

あたしはすでに硬くなった皮膚をにらむ


★ 2005/11/10 (Thu) nobodyknows  No.657

飲み込むことの恐怖なんて
吐き出すことの不安なんて

それでも足りない

昼間に消えた食欲は
夜中に増幅されて揺れる

口を動かしていないと死にそうなの
胃に物が入ることが死ぬほど怖いの


★ 2005/11/07 (Sun) 望み  No.656

ただもう 何もかも終わりにしたくて
やるべきことはすべて終わったの
残りの契約を淡々とこなせばすべて終わるの

でもそんな契約は
いくらでも代わりがいるの

ただ今は ずっとずっと眠りたい
目覚めない眠りを

食べて吐いて その繰り返しで
コントロールできない身体が怖くて 手放したくて 一刻も早く

もう終わったの

あたしは残りの日々を
死を待ちながら過ごすだけだから


★ 2005/10/13 (Thu) 時を刻む  No.655

時計を買おうと思った
あたしの腕で あの日々の続きを刻み続ける時計を手放したくて

友達になれるね と
そんな約束を破るのはあたしなのか

たぶんでもそれはきっと その場しのぎの戯言だからかまわないんだろう

あの日々を切り離して
なかったことにしたくて
それにはあまりにも長すぎた日々だけれど

だけど知ってる
切り刻んだ腕でも幸せだったことを
失くさないと思っていた 苦しくて穏やかだった日々を

そしてあたしは今目に焼き付ける
あと少しだけ 一緒に過ごせる空間を 
その茶色い髪を 閉じられた長いまつげを 激しく揺さぶられながら

それは今日も過ぎ去っていく秋の始まり


★ 2005/10/12 (Wed) なぐさめるもの  No.654

それは棘を含みながら穏やかな声 
過去を責め合っても何も生まれない

わかっているのに

まだ忘れていないのは11桁の数字

早く忘れたいのに
忘れたらこんなことしなくてすむのに

自分の心くらい自分で読める
どうして自分が今あの子に惹かれているのかなんてことくらい

どうしてこんなことしてるのかなんてことだって

それを伝えたくて 伝えてはいけなくて 自分がわからなくなって
立ちすくむあたしを 君は今日も「黙るな」と責めた 

  ずいぶん偉くなったのね

どうしても後悔させたい きっと死ぬまで後悔させたい
そうすればあたしはきっとその日から 心から笑えるようになるだろう

楽しかったなんて
2度と言わせない


★ 2005/10/10 (Sun) bitter-sweets  No.653

どこでズレてしまっていたんだろう

この数日 君がみていた景色は
去年と同じだったんだろうか 違ったんだろうか

あたしのいない風景

元に戻っただけだと 君は笑うだろうか
何も変わってはいないと 今までが間違っていたんだ

と

君のいない風景は

本当は何ひとつ 変わってはいないのだけれど

君のいた風景は
君のいる風景とは

もう違ってしまっているんだろう


★ 2005/09/23 (Fri) at the pool of Death  No.652

ここで ときめていた池のふちで

水はぬるかった
そして汚れてた

遠くで魚の跳ねる音が聞こえてた


あたしはざらりと薬を口に入れて


   ―なにしてる?



あの子の顔を思い出して
吐き出した薬は白く光って散った夜


たとえ許されなくても 
この想いを胸に抱いていこうと決めた

確かに減った薬のシートは きっと新しいあたしへのプロローグ


★ 2005/09/22 (Thu) the last song  No.651

行き場を失った心は
たぶんひとりの男の子に恋をしたんだろう

行き場を失った身体は
赤い涙を流すことを思い出してしまった

たぶん たったひとつのこったのは


 絶望という名のゴール


ねえ あと何錠 のこってる・・・?



★ 2005/09/08 (Thu) あおいあおいそら  No.650

嵐の去ったあとの空はどこまでも抜けるように青くて
ちぎれ浮いた雲を見上げながら
このまま翔けあがれるんじゃないかと思ったりもした

あたしはその千切れた雲のひとつになって


★ 2005/09/06 (Tue) rainy  No.649

こらえきれなくなった雨雲が涙
ぱらぱらととあたしの塗れた腕にこぼした

たしかにそれはつめたくて
それを感じるあたしはたぶんあたたかな身体をもてあましてる

あふれそうな汚れた川に
身を投げてしまえたらどんなに楽だったろう。


★ 2005/09/04 (Mon) labyrinth  No.648

どこへいこうとしてるのか
なにをしようとしてるのか

だれにもいえない

あたしは見失って
でも本当ははじめから 

行き先なんてなくて。


★ 2005/09/03 (Sat) 記憶  No.647

あたしが好きだったものを見つけたとき

あたしが好きだったことを思い出してくれたらいい


★ 2005/08/31 (Fri) 愛を闘う人  No.646

誰か僕を掴んでいて。

決して
自らの手で断つものではなく



全身が総毛だった。

多分それはあたしとよく似た心象で。
多分そこに愛はあるのだと知っているのに、感じることも信じることもできなくて。

今夜の約束と明日の義務だけがあたしをつなぎとめている。
それでも明後日、自分が生きているかどうかなんて確信がない。

恐くは、ないけれど。


そのあやうげな心象風景が、彼の「ほんとう」ならば。

多分彼もあたしも、ひとりではないんだろう。


★ 2005/08/30 (Tue) 誘惑  No.645

鏡に映るあたしはひどく肌荒れしてぶくぶくとした肉の塊

よくそんなんで恥ずかしげもなく生きてられるよね って

もうひとりのあたしが耳元でささやく
仕事なんかに固執して いちばん大切なものを失って

早く自分に見切りをつけるべきだったんだ
したい仕事でもなかったんでしょう?
ただの見栄でしょう?

あんたなんか 不本意に結婚して子産み機械になって
不本意な人生を無駄に過ごすのがお似合いよ

じゃなきゃあの池に沈むことね
薬はたっぷりあるんだから。


★ 2005/08/27 (Sat) letter  No.644

増やしてもいない傷をふやしたといわれ
わけのわからない説教をされ

血圧の薬は「必要」でもアタマの薬は毒なんだって

2度とあんなところに帰るものか
帰るくらいならその「毒」飲んで死んでやるわ


★ 2005/08/23 (Tue) reason  No.643

生きていなくちゃいけない理由を誰も教えてくれない
死んじゃいけない理由を誰も教えてくれない


本当は誰も知らないんでしょう?


あたしにはもう あたしを生きる理由なんてないのに


★ 2005/08/01 (Mon) きっとなにか  No.642

あたしはここにいてはいけないなにか

このまま明日の朝
あたしは目を覚ましたくない


★ 2005/07/31 (Sun) 窓に映る  No.641

外を流れる景色が記憶を呼び起こす

あの子のこと この子のこと
忘れていた出来事たちの様々

ほんの数年前のことばかりなのに あたしは何も覚えていない

新幹線の窓の外は青く暮れてきていて
ほのかに映ったあたしの腕は無様な赤い縞模様

この縞模様をずっと見続けていた
その人も記憶が時によみがえるだけ ただ抉るような痛みとともに
きっと今頃 せいせいして笑っているんだろう
自分の幸せを選んだ人は あたしという呪縛から解放されて

あたしはここにいて
生きているのか

ただこのまま死に向かっていければ

・・・そこまで考えて我にかえって
あたしは3つの錠剤を飲み下した。