★ 2005/07/18 (Mon) game  No.640

ちょっとした遊びのつもりだったことを思い出した

あたしが始めた
あの人が終わらせた

計算しつくしてきたのに
いつの間にか計算できなくなってた

素顔が見えたらゲームオーバー 所詮その程度

空には赤い月がぷかりと浮いて
莫迦だったね と あたしを嗤う


★ 2005/07/10 (Sun) いちばんかわいいわたし  No.639

マスカラは念入りに2度づけして
いつもと違う特別なコンタクト

だけどウォータープルーフマスカラも涙に負けてきれいに溶け落ちてた

奥二重は一重に腫れて
いつもはないはずの涙袋もぱんぱんで

だけど黒目を大きくしたあたしは
泣いて泣いて泣きじゃくって目が腫れても

朝念入りにメイクしてたあたしよりもずっと可愛く見えた

いちばん可愛いあたしを
あなたの目に最後に焼きつけたかったの

そしていつか笑えるようになったら
もう一度あなたと友達になろう

いつかそんな日が来るって
信じてるから


★ 2005/07/09 (Sat) 母体回帰  No.638

バスタブの中でからだをまるめて沈んでみた
脂肪にくるまれたあたしの体はふわりとぬるい水に浮いた

そうしてはじめて
あたしはあのひとの子どもが欲しいと思った


★ 2005/07/08 (Fri) なすりあい  No.637

あたしが死ねばいいんでしょう といったら
俺が死ねばいいと思ってるんだろう といわれた

そうね と

あたしは胸の中でちいさくつぶやく

そうしたらこんな醜い言い争いはしなくてすむ
思い出はきれいなままでとっておける 記憶は美化されて

やっぱり
死にたいあたしが死んだら 生きたいあなたは前に進みやすいのでしょう
これがいちばんの解決策だと思うんだけど


★ 2005/07/07 (Thu) full  No.636

あたしはもう十分に生きました
何も後悔してない
これ以上何も求めない
それは絶望ではなく単なる充足

だからお願いだから
ただひとつ

静かにこのままいかせてほしいのです 
それは誤解ではなく すでに真実だから


★ 2005/06/30 (Thu) cry   No.635

声を枯らすほどに泣いてみたい

だけどあたしはひとりじゃ泣けなくて
たまった涙は行く場所を知らなくて胸を打つ

甘やかされてたことがあたしの自慢
甘やかされる存在であることがあたしの価値
現実だと思っていたのは一緒につくりあげた fantasia


★ 2005/06/29 (Wed) Who am i ?   No.634

あたしは朝昼をほとんど食べず、夜ごはんを吐いています
気分の波がひどく激しいことがあります
音楽を聴いていないと落ち着いて電車に乗れません
生理はちゃんときています 体重も標準範囲内 
夜はいつまでもおきていることもあるし たまに自然に寝てることもあります
でも薬を飲まなければ翌朝つらいです 薬を飲んでも眠れないこともあります
仕事には没頭するタイプです でも定時にはさっさと帰ってきます
電車を見ると飛び込みたくなります
本当は今 自分を切り裂いたらどんなに楽かと夢想しています
愛された記憶ゆえに手ひどく傷つけることができます

そしてたとえば今ためたお風呂でおぼれて死んでもかまわない

だけど華子のように 手首を切ったくらいでは死ねないことはいやってほど知っています。

自分を好きになれと強要されて困り果てています。
たぶん死んだあたしを見ればきっと あたしは自分を好きになれるでしょう
生の外に出て行けた自分の勇気をほめてあげられるでしょう


★ 2005/06/27 (Mon) つくしんぼう  No.633

あなたがひょいとつんでくれたつくしは最後のプレゼント
まだあたしのテーブルの上で でもちょっとひからびて

捨てられなかったけれど

ちょっとつまんでゴミ箱に落としました

明日は燃えるゴミの日です


★ 2005/06/25 (Sat) ありがとう  No.632

なんてなんて
いつのまにかあなたでいっぱいだったんだろう

だけど軽くなったね お互いに

ありがとう
たぶんきっと もうこんな恋はしないよ


★ 2005/06/24 (Fri) さよなら  No.631

生きてていいのかわからなくなった

いっそ明日の朝あたしが目覚めなければ

だってあなたはもうあたしに気持ちがないのだから
あたしがいなくなったって何も感じないのでしょう


★ 2005/06/15 (Wed) 後悔  No.630

声さえ聞かなければきっと平気だった
どれだけ自分を切り裂いたって
もう戻ってこないとわかっているのに

もう彼方のあたしより 身近でとおいその人へ。


★ 2005/06/12 (Sun) その意味を。  No.629

生きてる理由がわからない
だったら死んでもいいですか

生きるのに理由がないのなら
死ぬことにだって理由はない

ただ食物を無駄に摂取して
吐き出すだけの こんな生ならいらない


★ 2005/06/10 (Fri) Flyhigh  No.628

あたしがいるから先へいけないというのなら
きっとあたしは潔く消えましょう この存在から
存在したという事実さえ その記憶さえ

消してしまうことができるなら
すべりこむ電車の屑とも消えましょうか

先へいかせたまま
ひとり立っていくには
この世界はあまりにも痛いのです


★ 2005/06/09 (Thu) Temperamental Passin'  No.627

行き違ってすれ違って繰り返して
今やっと向き合ったときには

あなたの姿は霧散して
あたしの姿は粉々で。


★ 2005/06/06 (Mon) F32  No.626

それがあたし。

あたしだってふつうに眠りたい。
あたしだってふつうに食べたい。
あたしだってふつうに笑いたい。

強制睡眠じゃなく。
強制排出じゃなく。
はりつけた笑顔なんかじゃなく。

この闇はどこまでいくの
涙流すことさえ忘れ
体を刻んでしか泣けなくなったあたし

「同情や義務なのかもしれない」と言う言葉は
きっとそれが真実 その直感を信じて 
新しい誰かの元へどうぞ

同情されてた自分を嗤え
そばにいる価値なんてなかったんだと
その事実に目をそらし続けてた自分が

殺したいほど憎らしい


★ 2005/06/05 (Sun) リミット  No.625

誤解されるのはイヤだから
できれば あと、3週間のうちに。

もしも、決行できるのならば。
それだけの勇気とタイミングがあれば。

話し合う勇気より
出て行く勇気のほうが
きっと簡単

いいかどうかなんてこの際問題じゃない

部屋を片付ければ死んでもいい
それがずっとあたしのテーマだった

その課題を出したのは
知らずゴーサインを出したのは 

あなたに心からの
本当のありがとうと、将来への祝福を。

そして私に 永遠の眠りと言う祝福を。


★ 2005/06/04 (Sat) 眠れない夜の理由たち  No.624

止まりつつある傷の理由は

あたしを見て欲しかったから
傷じゃなくて

傷 の 奥 に い る あ た し を 見 て 。


見て欲しかったのは傷の深さなんかじゃない
今ならわかる 深くえぐった傷の理由が


概日リズム障害
少しずつずれていくあたしの一日

吐き続ける理由は
女性性の否定か 産めない理由の正当化か
そう このままもしあたしが産めない体になったら

それでもあたしを取る と
あなたはほんとうにいえますか


★ 2005/06/02 (Thu) emotion  No.623

乗りなれた車が止まってた 駐車場のライトが目に刺さる帰り道
こみあげるのは吐き気にも似たなにかの想い それすらもうわからない

かなしい という言葉が胸に繰り返しても
その意味を全然感じられないあたしがいる


★ 2005/06/01 (Wed) 裾  No.622

あの日と同じ 黒いスカートをはいていた
さよならのしかたを あたしはずっと忘れていた

よみがえる風景
振り返ったあたし 視界から消えていったあなた

あの服のすそをつかんでいたなら
この日々はたぶんなかった

その服のすそに手をのばせたなら
こんなあたしはいなかった

怖くなって逃げ出して
振り返ったあたし 車の中でまっすぐ前を見据えてた
からまない視線 はじめて

いつもつかんでた その服のすそにのばせない腕
記憶とともに切り落としてしまえたら どんなに楽だろう?


★ 2005/05/30 (Mon) again  No.621

ホントはずっと知っていた
あたしが求めてたもの
あたしが求められたもの

あたしが手に入れたもの
あたしがあげられなかったもの

自信がなかった 
あたしのせいだから

だけどきっと最後にこの腕の傷
一度だけ触れて許して
刻んだ歴史が積もって

この腕にもういちどだけ その温もりが欲しくて


★ 2005/05/29 (Sun) 歯車  No.620

せっかくココまで来たのだけれど
ホントは少しずつずれていた回転速度

今までかみ合っていたのは気のせいだったのかな

気づかないうちに お互いを少しずつ削りとって
きっと磨耗してしまうだろう
不安定な軸はいつか飛んでいくのだろう
速度も不安定なあたしはきっと
本当はどの歯車ともかみ合えない失敗作

早く外して 限界を迎える前に。


★ 2005/05/28 (Sat) 死んだ瞳  No.619

カラコンで染めたあたしの目は 生気がなくてイヤだとかれはいう
「サイボーグっぽくていいでしょ?」とあたしはいう

その、生き物でない感じがいい。
生きていない感じがいい。

だからあえて この色を。


★ 2005/05/27 (Fri) めちゃくちゃな。 No.618

どうして食べるのかわからなくて
ただ吐くためだけに食べているなんて愚かしくて
それでも吐ききれないあたしは
さらに醜く膨らんでいくんだろう


★ 2005/05/25 (Wed) Delete No.617

食べたくて食べられなくて食べるのが怖くてでも食べて
そして狂ったように飲みほして

たぷたぷの胃の中身を押し返した

ここまであたしが拒んでいるものはなんなんだろう
たぶんそれは
母となるべく用意された内臓への憎悪
その恐怖は誰にもわからないらしい

あたしはなにもいらないから
あたしはただその存在を消したいから


★ 2005/05/24 (Tue) あしたへ No.616

これからの自分

生きていかなくちゃいけない自分
生を放棄することの許されない自分
他人に流されていくしかない将来の姿

それを考えたとき
あたしはこらえきれず吐いた

もうなにも吐けなくなるまで吐いた


★ 2005/05/22 (Sun) 出血 No.615

切り裂いた腕から流れたのは
こぼすまいとした涙

泣きたくないから身体に泣かせた
キリキリした気持ちがふっと解けた

わかってる いわれなくてもわかってる
だけど

あたしの周りにあふれる愛も
たいせつな命も

そう みんなの命は大切
でも あたしには生きてるってことがわからない

自分の命の大切さ
頭で理解できても じつは全然わからなくて

かさぶたになった血塊をはがしたら
またその下には鮮やかな紅い色が咲いていて

嬉しかった といったら
やっぱり異常かもしれない


★ 2005/05/20 (Fri) 慟哭 No.614

助けて と
呼べる相手がもういないことに愕然とする夜

捨てられたのだと
なくした現実を突きつけられる夜は


★ 2005/05/19 (Thu) 青い青い空 No.613

空はどこまでも遠く青く
地を這うあたしはちっぽけで黒く醜く

生きるには値しないのだと 薄っぺらな刃があたしを誘う

たぶんきっとあたしの血はいつか
どす黒く生ぬるく 滴りもせずに澱のように淀むのだろう

青い空の下で
あたしは不自然に速まるパルスを測りながら暗い穴ぐらを運ばれていく
診断名がつけば簡単に流される浅はかな自分を嗤え

すべてが現実感を失って
意味のない会話はあたしを現実に引き戻す後悔
あたしは自分が誰だかわからなくなる混沌

たぶんあたしは現実にいたいわけじゃない 
体内のカオスを切り裂くのはこの左手と視線の先にある薄っぺらな


★ 2005/05/17 (Tue) 軌跡 No.612

今戻れるならどこに戻りたい?

そんな会話をしてた

あたしはどこにも戻りたくない
あたしはどこにも行きたくない

ただ このままで

あたしの痕跡を消して
あたしをなかったことにして


★ 2005/05/16 (Mon) 禁止 No.611

あれもだめ
これもだめ

これならいい なんてものはなかった

そんな中で育ってきた
あたしにとって否定は
存在の全否定と同義語


★ 2005/05/15 (Sun) 知ってる No.610

だんだん心を開けなくなったこと
だんだん傷を隠すようになったこと
だんだん信用されなくなってること

すでにこの行く手には何もないだろうということ

周りからのプレッシャーに負けて
あなたがあたしを捨ててくれたなら

あたしは心おきなく 自分を捨てることができるのに


★ 2005/05/14 (Sat) 予感 No.609

生き延びてしまった夜の
居心地の悪い部屋の空気
ふがいなさに肌をこすったメスは角度違い

できるだけ約束はしたくないの
あたしは近いうちに死ぬのかもしれないから
できるだけ関係はほどいておきたいの
あたしはあたしの世界で ひとりになってもかまわない

この醜い肉塊を消すことができたらどんなにいいだろう
それはただの憧憬に過ぎないけれど

きっと あたしは 繰り返す


★ 2005/05/13 (Fri) 論理演算 No.608

結婚して子どもを持つことが幸せなのだと人はいう
好きな仕事を続けられればなお幸せなのだと人がいう

だったら

あたしは幸せなんていらない
「なお幸せ」になどなれない
ましてや幸せになどできないから

裏切られたくないのなら信じないで

「唯ぼんやりとした不安」なのではなく
これは唯はっきりとした絶望

それが必要十分条件


★ 2005/05/12 (Thu) 蝶を殺すのはきっと雨 No.607

しとしとと降り続く雨はきっと
蝶の羽を濡らすだろう

濡れた蝶々は羽をばたつかせ
力尽きて地に落ちるだろう


★ 2005/05/11 (Wed) 葬列 No.606

ねえきっと

あたしが死んだときには見送ったりしないで
あたしはただ消えたいだけ

心臓がその動きを止めたとき
あたしは砂になって散るの 跡形もなく それが望み

ねえ
もしもあたしが死んだら

どうぞあたしのことは忘れてください

忘れて生きてきたのです
忘れられて逝きたいのです


★ 2005/05/07 (Sat) 疑似体験 No.605

頭がくらくらして意識が遠のいて
左半身だけが異様につめたい

こんなかんじ? 死ぬって

少しずつ死に近づいているのなら
それはそれでいいような気がしてしまう

もし明日の朝目覚めなくても
全然悔いが残らないのは
悔いの残らない生き方をしてきたからではなくて

ただ

ただ。


★ 2005/05/02 (Mon) 紅差し指 No.604

薄く盛り上がった細い血管を
その流れに沿って切り裂いてみたい

どす黒い紅を そっと指ですくってみたい
絶え間なく流れ出す命の証

流れ流れて流れ尽きるまで


―――疲れてるんだよ                 なんてね


嘘


狂ってるんだよ



★ 2005/05/01 (Sun) Love&Live No.603

生きても迷惑
死んでも迷惑

それじゃどうすればいい

あたしの周りにあふれているという愛を
あたしは受け止めるすべをしらずに

あたしは愛を返せないから

愛なんていらないと耳をふさいで
愛されているなどと知らなければ 10階のベランダはきっと低すぎはしなかったろう
応えなくていいから

死んでほしいのはだれよりあたし
なのに死んでも迷惑をかけるなんて
あたしはどこまで迷惑な存在なんだろう

生まれたくなどなかったのに


★ 2005/04/26 (Tue) peer No.602

「今までの自分でいられないから」と
自分を殺したあなたは

全然 peer なんかじゃなかった

何が怖かったの
あたしはどんな情けないあなたでもよかった
たとえ半身がきかなくとも
あたしにとって あなたがあなたであることにかわりはなかった

枯れたはずの涙がまたあふれて
あたしはその涙を紅く染めかえた ぽとぽとと滴るつめたい涙

もう涙は枯れたの
あなたのために流す透明な涙はもうないの

あたしのために
あたしがもう一度 心をさらけ出せる誰かに出会うまで
だけどもう2度とそれは

「死」を軽んじてたくさんの人を苦しめた
それがどんな理由であれ あなたたちの罪は海より深いと思うから
あなたたちは教えてくれた

人は必ず裏切るのだと 
信じてはいけないのだと

今頃 こんなあたしをどこかで笑っているのでしょう?


返して 
「あげは」を心から信じていた ずっと続くと信じていたあの日々


★ 2005/04/25 (Mon) 意味と価値と  No.601

生きてる意味も価値も見失ったあたしに
生きてく意味も価値も見出せるわけはなく

願わくば
今宵の眠りのあとには
永遠に目覚めんことを