★ 2005/04/24 (Sun) 睡眠時間は少ないのにさわやかに目覚めた日 No.600 ホームの端を歩いていたあたしに すべりこんできた電車が警笛を鳴らした 簡単なことだった あのとき ほんの少しだけ 重心を左に傾けていれば。 ★ 2005/04/18 (Mon) 死 No.599 人が死ぬと その生の証は形になり思いになり 誰かの心に残っていく それは抗えない現実 それでもあたしは叫ぶ あたしはあたしとして記憶されたくなく ただ あたしのつむぐ言葉たちだけが 誰かの言葉 として 残っていってくれればいい ★ 2005/04/11 (Mon) 春 No.598 すべての思考が停止して あたしは ただ朽ちて夜桜の下に 「桜の木の下には死体が埋まっている」といったのは誰だったか あたしが死んだらきっと桜の下に埋めてね そしてあたしは桜になって うす紅い涙のような花びらをあなたの頬にそそごう ★ 2005/04/09 (Sat) 告白 No.597 夢にまででてくるひとがいます ただ 顔はいつも見えなくて でもとてもよく知っているひとで 愛じゃなく恋じゃなく 先輩でも友達でもない 向かい合うのではなく 横に並んで いつまでも一緒にいたかったひと 抱きしめるのではなく かるく肩を叩いてほしいひと ★ 2005/04/07 (Thu) ことば No.596 いくらことばをかさねても 受話器の向こうから聞こえる声も ケータイの画面に浮かぶ文字も 表情も感情も伝えない うわすべりすることばたち 本当はどう思っているの? 本当にそう思っているの? あたしは あなたがやっぱり怖い そして やっぱりすこし頼りたい それはかなわぬ想い ★ 2005/04/05 (Tue) 願いU No.595 泣き言は絶対に言わないから だから死なせてください 言えないまま膨れ上がるココロは あたしを内部から圧迫して ここから解放されたいの ここから立ち去りたいの 泣き言を言わずに静かに破綻することと 腕を刻みながら死を夢想して生きることと いったいどちらが強いのですか ★ 2005/04/05 (Tue) 願い No.594 死にたい。 自分から死んではいけないのなら、せめてひといきに殺して欲しい。 生きたかったのに死んでしまった多くの人の代わりに。 それって偽善? ★ 2005/04/04 (Mon) 寂しいなんて言わない。 No.593 何度電話がかかっても 話すことなんて何もない だってそれは不安や愚痴だから そんなことは口にしないと決めたから だからあふれそうな気持ちは ひとりで腕と首の血管に託すの それだけで あたしの不安も悲しみも寂しさも すべて紛らわすことができるから それがたとえ歪んだ姿だとしてもかまわない それさえを やめろ なんて 絶対に言わせない。 ★ 2005/04/03 (Sun) 隔絶 No.592 思い込みでがんじがらめになるあたしを 解きほぐそうとしてくれてるのはわかってる 不安を口にしても仕方がないというなら あたしは不安に口を閉ざすしかない 前向きなあなたは間違ってない ほぐれない不安を 口にできないことは それは あたしをさらに縛り付けて 間違っているのは 前向きになれないあたし あたしは2度と あなたにも誰にも不安なんて打ち明けない ★ 2005/04/02 (Sat) 裏切り No.591 気づけばあの日から1年が過ぎて だけど開いた傷はあの日から変わらないままで あたしはまだここにいて 誰を信じたらいいのか 何を信じたらいいのか 誰が裏切らないのか 何が裏切らないのか リアルもバーチャルも関係なくなって そのラインは曖昧で わからない あたしはあたしを守らなきゃ たぶんそれは今は 不信という名の壁で 誰か言って 絶対に裏切らないと 誰か言って 信じていいんだと 表も裏も あたしはあたしのままでいいと 否定しないで 全部肯定して欲しい そんなわがままを聞いて あたしだって誰かを信じたい ★ 2005/04/01 (Fri) 紙切れ No.590 紙切れを渡された この1年の あたしの生活を守る紙切れ あたしをこの世に縛り付ける紙切れ ★ 2005/03/31 (Thu) 不安 No.589 それは期待なんかじゃない 誰に頼ればいいのか 頼っていいのか? あたしはいつもひとりで取り残されて 不安なんて誰にもいえない 不安なんて泣き言だから 強くならなきゃ 強く その歪んだ強さの証を あたしは自分の腕に刻む この痛みなら痛みとも感じない あたしは強い 強い 強い・・・・ ★ 2005/03/30 (Wed) 痛み No.588 この痛みなら知ってる 背中から肺をつくような息苦しい痛み 背中全体を絞るような 胸が詰まる 気管を塞ぐ 誰も救えない 誰にもいえない 横になることすら出来ない・・・ ★ 2005/03/29 (Tue) roop No.587 わかってる あたしが変わればいいんだって そうすればすべてがいい方向に向くんだって 言われなくたってわかってる だったら どうしてあたしは死ねないの あたしが変われば あたしが生きることをやめる方向に変われば 事態は好転するんじゃないの? わかってる これも結局あたしがひとりで背負う問題じゃないってことくらい あたしの歪んだ考えだってコトくらい だけど それなら誰がこの荷を半分持ってくれるの ほんとはみんな口先ばかり 口を開けばあたしに強くなれというばかり だったらどう変わって欲しいの 何が強いの? それがわからないから あたしは今日も 信頼と不信のはざまで揺れる ★ 2005/03/26 (Sat) その結果 No.586 7時過ぎ、非定型縊死、失敗。 7時半ごろ、塩野義098/555mg摂取。 それでもだめなことくらい、知ってた。 ★ 2005/03/26 (Sat) 結末 No.585 誰にもいえない 誰にいうことでもない 誰にもそんな筋合いはない そんなことどもはゆっくりと蓄積していって きっといつかあたしを内部から食い破るだろう ★ 2005/03/22 (Tue) 雨 No.584 ひま?って誘わないで あたしはいつだってヒマじゃないの でも、と 気晴らしに出かけた夜 雨はびしょびしょと足元を濡らした 土に還れない雨 アスファルトの上をただ流れて どこへいくの 行き場のない恵みたち ★ 2005/03/21 (Mon) 罪 No.583 電話は嫌い 話すことなんて何もない ただつながっているだけで 遠慮するなといわれたって 遠慮しないでいいやり方をあたしは知らない 知らないのに 要求されたって応えられない 応えられない自分が嫌い 自分が嫌いで 自分を切り刻んで 何が悪い? だけどあたしはそれも遠慮して 強制終了をかけるべく いつもより多めの薬を飲むんだ 臨界点は遠くない ★ 2005/03/17 (Thu) hate No.582 嫌いだし 何もかも 逃げててたっていいと思える どうせ逃げでいい あたしは弱い人間で 壁がなくなったら生きてる意味はなくて あたしには越えられる壁はなくて あたしには生きてる価値がない はけ口 なんて あたしはいつも聞くほうだから あたしはいつも自分に甘えてばかりだから だからあたしははけ口を持ったらいけない そんなものを持てるくらいだったら そんなに偉いなら そんなにがんばってるなら いいのに あたしなんか死ねばいいのに 自分なんて大嫌い ★ 2005/03/16 (Wed) リストカットは是か非か No.581 人生は壁の連続で あたしは壁を越えていない 越えられていないんだとひとはいう そかな 甘えてるかな 自分の身体に はけ口はココ 悲しい気持ちも 苦しい気持ちも 寂しい気持ちも 流れる血が全部解決してくれる... ばれてた傷跡 知らんぷりで最後に受け入れてくれたけれど やっぱり弱い と ひとはいう 他人を信頼できないんだと 今までの出会いが不幸だったんだと あたしをそういいきったあなたなら あたしは信じられる。 ★ 2005/03/15 (Tue) なにもいらない No.580 あたしはもうなにもいらない いくらでも手に入れることはできるけれど ホームにすべりこんでくる地下鉄のライトがまぶしい ★ 2005/03/14 (Mon) 雪と羽 No.579 空を見上げたら 乾いた雪が降っていた はらはらとあたたかく頬に落ちて消えた あたしは幾度でも ホームに飛び散る血しぶきと 白いダウンが破れて飛び散るだろうふわふわのフェザーを思い浮かべる それはちょうど今朝の雪のようにふわふわと構内を美しく舞うだろうと さよなら いつか ★ 2005/03/13 (Sun) 計画 No.578 大丈夫 人はいつか死ぬのだから それが少し早まるだけだから。 はじめにあの人とさよならをしよう 何も関係なくなってから そして身元のわかるものは一切持たずに 最終駅と始発駅と どちらが迷惑にならないのだろう 賠償金はあたしの貯金で払えるだろうか それだけが心配 そうね 全部お財布に入れてホームにおいておけばいいかな? ああ 考えただけでわくわくする あたしがこの世からまんまといなくなるなんて ★ 2005/03/13 (Sun) 地下鉄にて No.577 音楽を聴きながら 目を閉じて 一歩踏み出した 目を開ければ 止まりがけの電車の鼻先が あたしのすぐ前を通っていった 意気地なし 生きていればいいことがあると先生はいうけれど 死ぬよりいいことがどこにあるの だけど 明日の仕事や 次の仕事や そんな些末な欲に縛られて あと1歩を踏み出せなかったあたしは 卑怯で薄汚く明日も目を覚ます絶望 ★ 2005/03/12 (Sat) 存在 No.576 久しぶりに錠数を数えたくなった 袋を開ければ大量のストック 数える気もうせるくらいの LL164 UJ17 Y-DP 147 R172 Y-LV5 P312 P135 CT4 SV25 GSFE2 152 153 TW118 Σ=1500 たぶん 全部飲む前に気を失うから カレンダーにおどけて「早退」と書き込んだあの日が近づいてきて あたしはあなたの後を追うつもりはないし追いたくもない 追ってきたなんて思わないで 勝手な思い込みで余計なことをしてくれた 許さないから あなたのぶんまで生きる気はない あなたのために死ぬんじゃない 自分を生きる気力さえないのに だけどあたしが死んであなたが元の身体に戻るなら あたしは何度だって死んでやる だって本当に役に立つのはあなたの ★ 2005/03/11 (fri) faraway No.575 遠くへ行きたい あたしが じゃなくて あたしの 何かが あたしから 離れて あたしから 遠ざかって あたしが あたしがあたしから遠ざかって そしていつか あとかたもなく 消える ★ 2005/03/10 (Thu) 花 No.574 切花は残酷だと いつか枯れるから要らないと そういう君の優しさがいいと思う ★ 2005/03/08 (Tue) 不感症 No.573 義務からくる優しさなんていらない 苦しそうに眠そうに、無理してる声は聞きたくない 一日の報告なんていらない 自分の甘さを知るだけだから だからそんなふうにしか感じられない自分はいらない あたしのまわりにあふれているという 愛を あたしは感じられない 現実と感覚のギャップを あたしはどう埋めればいい ★ 2005/03/07 (Mon) tenderness No.572 中途半端な優しさがいちばん傷つくんだってことに どうして気づいてくれないんだろう たぶんそれは 中途半端な優しさのつもりじゃないから だけどたとえば どんなに汚くても 首をつってしまえたらどんなに楽かと思わせるのは それができなくて苦しくなったりするのは そういうことだったりするのに だけどいえない いえるわけがない すべてが優しさからだとわかっているから たったひとすじで楽になれるのにそれができない 後悔で眠れない深夜は 焦りと不安がゆっくりと支配して ああ あたしはこれ以上生きていけない 弱いから 優しくはなれないから ★ 2005/03/06 (Sun) 雑踏 No.571 閉じ込められそうな地下街で 交通調査がかちかちとレバーを鳴らす あたしは階段を上がり 踊り場の調査員がかちりと音を立てた そんな存在 ★ 2005/03/02 (Wed) 狂気 No.570 自分のふがいなさにつけた痕は いくらひいても足らず 話したいことがあった きっと 聞きたいことがあった きっと あたしが全部だめにした だから あたしなんて死ねばいいのに 早く 首筋のみみずばれが情けなくて どうしてもっと深く思い切れない あたしをここにつなぎとめているものは 胸がささくれだつ 今夜は 幾筋でもつけて 幾筋でも許せない 自分が大嫌い お願いだから消えてください お願いだから死なせてください ★ 2005/03/01 (Tue) 傷痕 No.569 膝に数針の痕と 腿にガードレールの痕と 曲げれば痛む指 忘れない忘れられない理由 二度と あたしは神社なんて行かない だけど あのときの言葉があったから今のあたしがいることを 本当はどうしても伝えたくて伝わらなくて あたしの思いを踏みにじったくせに あたしのこれからへの布石をしいて あたしはわからなくなる 怨めばいいのか 感謝するべきなのか とりあえず今日も陽の光をあびなければと カーテンを開けたそこは校舎の4階 ★ 2005/02/28 (Mon) 痕跡 No.568 突き上げる衝動と不安にに震える胸 だから あたしはもういいから 誰も あたしを覚えていないで 誰も あたしを忘れて 誰も あたしをいなかったことにして たとえば地下鉄で散る血しぶきと肉塊が 一瞬で消えてなくなるのなら ベッドに横たわるあたしが 外気温と同化すると同時に消えていくのなら あたしはためらわない あたしの痕跡が残らないのなら ★ 2005/02/27 (Sun) 交換条件 No.567 腕を傷めるのはもうやめようと 何度言われてもあたしは承服できなくて黙り込む 生きるためなのに 死なないためなのに あたしが死にたくないんじゃない 周りがあたしに死なれたくないだけなのに そんなことは誰にもわかるわけがなくて 傲慢だというなら言えば? あたしは生きて「あげてる」だけよ 生の代償はどこまでも醜いという汚い腕 もし死んでもいいといってくれるなら あたしは2度と切らないわ ★ 2005/02/26 (Sat) しずかなよるに No.566 あたしはいいようのないさびしさにとらわれて ばしゃばしゃと 深夜の流しで洗い物の水音を響かせる