★ 2004/12/31 (Fri) みそかのよる No.535 しんとひえた床に ひざをかかえて 誰もいない それはいつものことで 何も変わらない しずかによるはふけて年は暮れて 新しい年が始まる なにもかわらないあたしに なにもかわらない なにもかもなにもこれからも ★ 2004/12/28 (Tue) 行き先 No.534 どこまで行けばいい 楽しかった日々の後の抜けるような青い空 飛ぶことすらできず あたしは地上であがき続ける ★ 2004/12/27 (Mon) 居場所 No.533 引きこもれるものならこもってしまいたい 本当はどこにも行きたくない だけど 引きこもれる場所すらなかった いつだって居所からは引きずり出されて あたしは街に出るしかない 疲れの癒える間もなく 光の当たる場所へ あたしの闇 あたしの世界 返して あたしの ★ 2004/12/20 (Mon) 望み No.532 生きていればいいことがあるからなんて どうしてそんなことを言うの 生きていなくてもいい いいことなんていらない ただこのまま死ぬことだけが あたしに残されたただ一つの望み 「いいこと」 なのに ★ 2004/12/19 (Sun) 裏切り No.531 あたしは大切なものを奪われて裏切られて だからバーチャルな世界に逃避したの バーチャルはあたしを裏切らない 所詮仮想現実 いっそあたしもバーチャルになって この現実から消えてしまいたいの ★ 2004/12/17 (Fri) no title No.530 愛されてるのかもしれない でも あたしは自分を愛してない ★ 2004/12/16 (Thu) いのち No.528 きっと星の数ほど生まれて 星の数ほど消えていく 人の数ほど命は生まれて 人の数ほど消えていく ★ 2004/12/15 (Wed) 後悔 No.527 聞かなきゃよかった 知らなければよかった 何もかも あたしの知らないところで あなたの知らないところで あたしは死ぬの それだけが今のあたしの望み やさしい声に包まれて 甘い歌声に包まれて もう なにもいらないから ★ 2004/12/14 (Tue) 溺死 No.526 きっとあたしは 同じ深さの川を渡るのに たった一人溺れて 差し出された手があるのかどうかもわからず その手を信じていいのかさえわからず あたしはきっと たった一人溺れていく 夕闇に浮かんだ大きな眉月 その鋭い刃先で あたしの喉をかっ捌いて ★ 2004/12/12 (Sun) 憎悪 No.525 自分が嫌い 嫌い 嫌い 嫌い 嫌い 嫌い 楽になんて生きれなくていい そんなふうに生きられない 生きていたくないんだから 知らずに傷つけて裏切って こんな自分が嫌い 嫌い 嫌い あたしの手首はもう痛まない 新しい痛みと 喉元のうす紅い血はようやくそれとわかる程度 それでも新しさがあたしをやさしくなだめて だけどあたしの罪が消えるはずもなく あと一筋 あと一筋 あたしは狂気を刻み続ける ★ 2004/12/09 (Thu) 目的地 No.524 駅の階段を上がりながら あたしはどうしてここにいるのかと どうしてこんな気持ち どうしてこんな闘い 誰にもわからないのかもしれない 励まされたいんじゃなくて 慰められたいんじゃなくて ただ受け入れて欲しいだけ 毎朝自分と闘って 毎日自分を追い立てて 毎夜自分を傷つけて これがあたしの生きる法なのか こうしなければ生きられないのか それならあたしは 別に生きていなくたってかまわないのに 何もかも放棄して この部屋もすべて処分して あたしはスクラップになりたい ★ 2004/12/08 (Wed) 死 No.523 死ぬことは怖いことですか この世から消えることが怖いのですか それとも 死ぬ間際の苦しみが怖いのですか ★ 2004/12/07(Tue) 流れ流れる No.522 わかってた きっとこうなること だけど 今夜眠るために 明日の朝目覚めるために 正気を保つために こうするしかなくて たとえそれが狂気の沙汰といわれても 日中を正気でいるために たとえだれがそばにいても 所詮だれもかれもあたしもひとつの個体 ★ 2004/12/06(Mon) ペンダント No.521 のどから流れた紅いY字のペンダント こうしたら 少しは楽になれたのかも もっと早く気づけばよかった もっともっと 首を美しく飾りましょう・・・