★ 2004/12/06(Mon)  ひとり  No.520

鳴らした電話はあたしをひとりにした
めちゃくちゃに切り裂きたい衝動を抑えて
耳元に添えた左手

つたわらない
つたえられない

力不足
なにもかも

あたしのせいだから


・・死ねよ


役立たず
ゴクツブシ
ゴキブリ以下

あたしに価値なんかない

穏やかな声が
あたしを苦しめるだけなら


本当はもういらない




★ 2004/12/05(Sun)  本当は  No.519

かなしくもない
泣くこともできない
笑うこともできない

作り笑いも
励まされることも

疲れてしまった

流しかけた涙も嗚咽も 途中で止まってしまって
いやな塊だけが胸をふさぐから

あたしは身体から涙を流す


・・・異常ですか


この世に存在してはいけないほど
存在することに引け目を感じるほど

ただ 疲れただけなのに
それでもこの世に存在しなければならないのですか

この仕事が終わった日

それがきっとさよならの日


★ 2004/12/03(Fri)  憧憬  No.518

はしゃげなくてかなしくて
おいていかれて悲しくて
わらってみせても虚しくて

ああでもこの仕事が終わるころには
あたしはきっと元気になっているのね

こんなのは一時の迷い

白くてつめたいベッドに眠るあたしの姿を


★ 2004/11/30(Tue)  恐怖  No.517

怖い 
怖い

でも誰に伝えれば
誰が救い出してくれる

すべてが怖くて
だけどそんなこと誰も知らない

のどから流れる血は
あたしのすべてをかき消してくれるだろうか


★ 2004/11/29(Mon)  insomnia  No.516

切りたい 
切りたい
切りたい

そうしたら安心して眠れるのに

目覚めることが怖くて
眠ることが怖くて

眠らなければならないのに
目覚めたくなんてないのに

眠らなければ
目覚めなければ

insomnia

眠る恐怖なんて
誰に言えば伝わるの

脳内が沸騰状態
眠らなければ
眠れない

眠れない

起きられない

社会から隔絶される恐怖と
同時にそれを望んでいる私

いっそ
眠れなくていい
起きられなくていい

それでこの世のすべてから解放されるのなら



★ 2004/11/23(tue)  ハルカナウタ  No.515

 自分のための記憶よりも
 誰かの記憶でありたい
 それもひとつの真実だけど 
 これからもずっと続くから (KinKi Kids F album ハルカナウタ)
 

たまたま見つけた同名の曲
 
それは切なる願いで 
でもあたしは 誰かの記憶に残るのが怖くて
だからあたしは 誰の記憶も要らない

記憶が怖い 思い出が怖い
それを抱えて生きていくことが なによりも怖い

あたしはあたしのまま
今だけをただすり抜けて逝きたいの


★ 2004/11/19(Fri)  淵  No.514

堕ちて

堕ちて

堕ちて

堕ちていく


あたしは
狂気を狂気と認識できる
ぎりぎりのふちにいるのかもしれない

それとも
遠くから狂気を眺めては 演じているだけか


堕ちていく

どこまでも


★ 2004/11/19(Fri)  亀裂  No.513

不意に襲う呼吸困難に (Panic Disorder)

くるくると舞う恋心のきらきら (くるくる)

すぐにも消えそうな夕日の Orange (Orange)


いろいろなことばたちが胸に刺さって
破裂しそうな胸を切り裂けなくて

浅い亀裂はまた腕に
あふれ出した紅い滴は今夜もつめたく濁っている

あたしのように

あたしは
書類選考にさえとおれない
あの子は最後まで残っていて あたしは3年目 あの子は1年目

だけどそんなこと そんな弱いこと そんなダメな自分 醜い自分 嫉妬する自分
誰にもいえなくて
言い出すきっかけも
訴える時間も
こぼしたい気持ちも

届きはしない
口にはできない

あたしはただうずくまる

あたしの狂気はきっと
あたしが思っている以上に

まわりにあふれ出しているにちがいなくて
切っても切っても足りなくて

危ないと思ってた
胸が鉛のように重くて
なのに食欲だけは異常で

危険のサイン

誰にもいえない
もっと

もっと 力を込めて
もっと 深く 消えない傷を

求めても後悔するだけなのに


限界は
すぐそこに

でもあたしはきっと超えていく
次の限界に向かって

そしてまた繰り返す愚行
さよならを告げたくて 告げるのが怖くて だけどひとりになりたくて ひとりにされるのが怖くて


★ 2004/11/18(Thu)  夜  No.512

朝がくる夜は嫌い

いっそこのまま
世界はずっと夜のままで

あたしは暗闇に抱かれて
優しい声に包まれて

いつまでもここにいたいの

それがたとえ
ひとが眉をひそめるような 散らかった部屋でもいいの


それが あたしの世界だから
これが あたしの現実だから



★ 2004/11/17(Wed)  朝  No.511

朝が嫌い
あたしの朝はいつもかなしい

あたたかな深夜はどこかへ霧散して
人々は冷えた空気の中を慌しく行き交う

あたしのココロは千々に乱れ
雑踏を消すために
大音量のCDで蓋をして
今日も時間に追われる

お願いだから
あたしをここに閉じ込めて


★ 2004/11/16(Tue)  言い訳  No.510

たとえばこのいやな頭痛を

目の奥がちりちりして
こめかみから鈍器が貫通するような

言い訳にして部屋にこもることができたなら
どんなにいいだろう

でもあたしはここにひとり

だれにもいえないから
だれもきづかないから

心配して欲しいだけだけれども
心配させてはいけなくて
だけど

少しはあたしを案じてと


★ 2004/11/11(Thu)  ことば  No.509

ことばはすれちがいつづけて
いいたいこともつたえたいことも ひとつもつたわらない

切り裂いた皮膚からはとろりとつめたい血がにじみでて
いやらしくかたまっていく
だけどいつものように
ココロが休まることはなくて

刃をたてればたてるほど
あたしは無駄なことをしているんだ

どろりとかたまりかけたゲル状の血塊が
醜いよ と
あたしのココロを映し出している

あと ひと筋だけ
もっともっと深い傷を
すらりと流れる綺麗な血を

・・角度が悪い。

あたしの腕を伝う朱赤は
つめたく濁っていて

とどかないことば
もう 終わりでしょう?

おわりのひとことを
あたしはどうしても
声にする勇気がもてなくて

こんな自分が嫌いだから
殺してください
死ぬことは怖くないの
中途半端に生きていくのがいやなの


たとえばあたし自身のように


もうおわりにして
なにもかも
もういやなの

これ以上誰かのために何かをすることも
これ以上生きていくことも
これ以上時間が過ぎていくことも

何もかも許せない

あたしが



★ 2004/11/07(Sun)  微熱  No.508

やまない頭痛の中で
毛布にくるまって

温かさとは違う不快な熱が満ちる



★ 2004/11/04(Thu)  遭難  No.507

自分がどこかへ行ってしまった

ことばどもはあふれるごとく
立て板に水 けれどどこかへ流れ去って

あたしはどうしようもなくただ
赤く染まる腕を思い描きながらむやみに走ってた 何も見えてなかった

惰眠を貪って 血の贖罪から目をそらして

それであたしは見つかったの?
こぼれたことばはどこへ行った?

先が見えない 自分が見えない
どこへ そして 誰?


★ 2004/10/31(Sun)  ただ普通に。 No.506

あたしはただ普通の人と話がしたかったの
意気投合してみたかったの

だけど あたしは所詮32条

どうしたって普通にはなれなくて
普通にやさしくすることも
普通に受け止めることも

できなくて

曲解しているとわかっているのに
腕を切っては贖罪のつもりを演じて

普通に話がしたいのに
普通に受け止めたいのに

受け入れて欲しかっただけなのに

謝り方がおかしくて
謝罪さえ受け取ってもらえずに

また腕を切って
関係は切られた


★ 2004/10/28(thu)  理由 No.505

その理由がわからない
リスカしちゃいけない理由がわからない

リスカする理由はわかってる

いけない理由はなんですか
親からもらった? いまある身体はあたしのもの

理由がわからない
死んではいけない理由がわからない

別に死にたいわけじゃないの
ただ 生きていたいと思ってないだけなの

でも 理由がわからないの

生きている理由も
してはいけない理由も
死んではいけない理由も

あなたが悲しむからなら
あたしはあなたのエゴのために生きていたくない


★ 2004/10/27(Wed)  顕示欲 No.504

言葉ってとても難しくて
上手く伝わらなかったりするから

ごめんなさい のかわりに

替えたばかりの刃を思い切り引きました


赤くぬれてやまない腕 
むきだしたしろい肉

結局あたしは
贖罪なんかじゃなく
自分がどんなに傷ついたかを知らせたいだけ

でも ネットに浮かぶ文字に
この血がつたわるわけもなく

傷つけたのはあたしで
傷ついたわけじゃないのに


★ 2004/10/25(Mon)  undercover No.503

昨夜遅く あのアルバムを消去しました
あのひとが好きだという音たち
あたしを裏切って

あたしは忘れない

あの音たちは ひとつ聞けばそれとわかるの もう

だから
二度と聞かない


でも
あの曲だけは捨てられなくて

今夜こそ
あと1度プレイヤーがあの曲をかけたら
あたしはこの曲も捨てます

すべてにさよならを告げて
もう二度と戻れないというなら

undercover 
あたしのいた場所
あたしを引き裂いた場所

まだそらで打てる あのアドレスを
もう何も残っていないのに
きっともう お互いへの憎悪しか残っていないのに

そう 
憎悪

それはそれは甘やかで残酷な記憶
切り刻まれた手足の傷
血にまみれた嘘

あたしは傷をみるたびに思い出す
憎まれた記憶を呼び起こす

だからあたしは
このうらみを抱いていく

忘れないから
絶対に

あの曲も その場所も この憎しみもかなしみも


★ 2004/10/15(Fri)  頭痛 No.502

お願い助けて
止まらないとめられない
頭の中に誰かいるの?

このままじゃ
このままじゃ

あたしは

いつか壊れる

その日を 待ってる


ホントは昨日 死ぬつもりだったのに

いつも誰かが助けてくれる
きっと明日はいいことがある

だから ありがとう


だけど

今日は苦しいの


★ 2004/10/14(Thu)  virtual No.501

いやなら出て行っていいのよ

どうせあたしは
現実世界では生きられないのだから