★ 2004/02/24(Tue)  中毒 No.470 

もうすでに6時間も
あたしはPCの前に座っている

他に何をするでもない
やることはたくさんあるけれど


何もかもどうでもよくなって
何もかも投げ出したいのに
何もかもあたしをがんじがらめにするんだ

ここでだけ
あたしは自由になれる
0と1のはざまでだけ。 
 



★ 2004/02/24(Tue)  まいにち No.469 
まいにちまいにち
2時間の道のりを通勤する
心は重い。

車に轢かれたい
電車に轢かれたい

みんなこんなふうに 仕事に行っているの?

階段から転げ落ちたい
自殺が悲しまれるのなら、せめて事故で。 
 



★ 2004/02/20(Fri)  雨 No.468 

曇った夜空の外に出たら
空気のひと粒ずつがしめりけを帯びていた
持ち重りのする空気


なきたくなった 
 



★ 2004/02/18(Wed)  孤独 No.467 

駅の階段で
圧倒的な数が並ぶ本屋で

あてどなく歩くあたしは
いたたまれない孤独に立ちすくみたくなりながら
人波に流されていく
人波の一部に埋もれる

あのとき
後ろから来た電車が
あたしを突き飛ばしてくれればよかったのに 
 



★ 2004/02/17(Tue)  轢死 No.466 

あたしの影は
何度車に轢かれたことだろう?

あたしは何度
車の前に飛び出そうとしただろう?

それでも

轢かれるのはいつも影ばかり
あたしはまだ

あたしはまだ

まだ

車に轢かれたことはない
影ばかり

影は何度死んだのだろう? 
 



★ 2004/02/11(Wed)  ねこ No.465 

ひとりでいる時間が嫌いじゃない

でも
ひとりにされるのは大嫌い

しじゅう誰かと一緒じゃ息づまるくせに
ひとり放り出されるのは淋しくてたまらない


誰カ 一緒ニ 居テヨ


ふわふわの毛並みの
ねこに生まれたかったの

 
 



★ 2004/02/05(Thu)  暗闇 No.464 

髪の毛を引っぱって引きずり回して階段から突き落として走ってくる車の前に押し出したい。
自分を。

殺したい。


あの黒い苦しい中に押し込んで
窒息させて殺したい
あたしは何度でも夢想する

引きずり回して ずたずたに引き裂いて ばらばらにして殺してやりたい。 
 



★ 2004/02/04(Wed)  鈍痛 No.463 

肩からかけた鞄が 重くて重くて 立ちすくんだ

壊れそうな肩の痛みに耐え切れなくて
異質な空気に囲まれて
ぶつかる人波さえ遠くて

あの時確かに あたしから現実がいなくなった

あとにのこる鈍い痛み。
この背中の痛みだけがあたしの現実。 
 



★ 2004/01/28(Wed)  りんご No.462 

皮もむかずに
噛み付いて 噛み砕いて 飲み込んで
噛み付いて 噛み砕いて 飲み込んで

なにかにとりつかれたように
なにかに復讐するかのように

あたしは蜜のたっぷり入ったりんごを食べ続ける。 
 



★ 2004/01/27(Tue)  疲れただけだったのに No.461 

ただそれだけだったのに
元気がないと言われてしまって

じゃあ 元気じゃなきゃならないの?
安心したいだけでしょう?

元気じゃないときだってある
疲れてるときだってある

「営業」が終わったあとは
楽屋でゆっくりしたいでしょう
素のあたしに戻りたいでしょう

素のあたしが気に入らないというのなら
そのあたしにかかわらないで 
 


★ 2004/01/26(Mon)  no title No.460 

重い。 
 



★ 2004/01/19(Mon)  50人 No.459 

あたしが死んで受ける50人のひとの衝撃。

その衝撃を いつか忘れていってほしいと思うのは
のり超えていってほしいと思うのは


あたしのわがままでしょうか


未遂者のリトライ率は高い。
未遂者の既遂率は高い。

知っていて流されていく愚かさよ。 
 



★ 2004/01/17(Sat)  ゆき No.458 

外は雪

あたしは外から閉ざされて
散らかった部屋にうずくまって

真っ白な世界を見ている

きっとあたしとは無縁の何か


あといくつあれば 外のそとの世界へいけるのか 
 



★ 2004/01/16(Fri)  最後通告 No.457 

「無言」

それが答え。


この世界であたしがどんなにちやほやされても
誰がどんなに買ってくれても


あたしはリアルで生きるしかない
オンラインにあたしの実体が棲む場所はない

リアルにあたしの生きる場所は
リアルにあたしを必要とする場所は





それが答え 
 



★ 2004/01/15(Thu)  希死念慮 No.456 
生きていく自信がない。
生きていたいと思えない。

滑り込んでくる急行に
みんな飛び込みたいと思いながら生きてるんだろうか?


これが普通なの?

ならばあたしは
その普通に耐えていく自信がない。
耐えてなお生きていく

理由が見つからないの
 
 



★ 2004/01/15(Thu)  heavy No.455 

重い重い
得体の知れない何かが

あたしのココロを押しつぶしに来る何かが

動けない


誰が


くるの


何が


ココカラ 連レ出シテ

ここはあまりに広くて
あまりに誰もいなくて
あまりに暗くてそして明るくて
遠い世界

みんないるのに みんないないの

あたしはいないの


あたしのいる世界へ


重い重い
あたしの場所はもうない
潰れてしまったの 
 



★ 2004/01/14(Wed)  会話 No.454 

ブラックフォーマルを買った。


―どんなの?

Kブランドの。安くなってたし。前一緒に見たようなやつ、フォーマルウェア売り場じゃないけど。

―いくらだった?

3万ちょっと。

―支払いは?

カード。

―カードって、そんな簡単に・・いつ落ちるのよ?

再来月かな(いや、一応計算してるんだけどな・・)

―素材は?

ポリとアセテートだったかな

―ふーん・・素材にしちゃ高かったね、この間のはウールだったから5万だったのよ。

・・・・そか(ダメだったかな)

―デザインは?

わりとシンプル。上着が短くてね、ベルトがついてるの。中はワンピース、袖ないけど、

―袖がない?!

・・いや、着やすいかなって。夏でも上着着ればいいと思って・・

―だって暑いじゃないの、何か羽織るものがないと。

・・・(その上着じゃ、ダメなの?)

 
 自分で見ていいって言ったのに。
 あたしはそんなにダメな買い物をしたの?
 買ってはいけなかったの?
 そんなあたしは悪い子なの?
 そんなダメなあたしなんて、電車に轢かれて死ねばいいんだ。
 このブラックフォーマルを着る前に、あたしが死ねばいいんだ。
 なんだ、簡単じゃん。

 所詮信用されてなかったんだ。

 あはは。

 
 



★ 2004/01/13(Tue)  寝覚め No.453 

眠れなかった朝
もう一人のあたしが目を覚ます


 ねえ 死にたいよ 死なないの?


だめ これから仕事。


彼女はどこまでもついてくる
仕事場のドアを開けるまで あたしの耳元でささやく

 死にたい死にたい死にたい
 死んだらどんなに楽だろうね
 こんな思いしなくていいんだよ


あたしはうつむいて仕事場のドアを開ける。 
 



★ 2004/01/09(Fri)  終止符 No.452 

最初を誰も決めてくれなかった
あたしは自分で決められなかった

あたしは弱起ですか 
ならば止めましょう あと3連符で

働かなきゃいけない 働く場所はない
ならば生きてる意味はない。


だってはじめから

そうでしょ

うまれたくなかったんだから


生まれてきて最大の後悔は

自分が生まれてきたこと