★ 2003/02/07(Fri)  今 No.350 

今はきっと
あたしは何かを決めたりしちゃいけない時期で

だけど世界は回り続けるの あたしのまわりで 周りだけがかわっていく
あたしは取り残されたくても流される

抗うことさえ許されず
ただ窒息する日を 水のそこからながめてる 
 



★ 2003/02/06(Thu)  幽閉 No.349 

だれか だれか あたしはここ

あたしはここにいるの

あたしがどこかにいってしまったの

あたしをさがして

あたしをすくいだして このふちから

このハコからあたしをだして

あたしをだして あたしをたすけて

あたしをだして どこかにいってしまった
あたしをさがしだして

どれがあたしかわからないけど
それらしいかけらを拾ってきたら
たぶんあたしにちかいものはできあがるでしょう

おねがい ここからつれだして

あたしをつれていって

そらのあなたのかなたまで

あたしをそらまで ここからつれだして


とんでいい? 
 



★ 2003/02/06(Thu)  不安不安不安 No.348 

不安ばかりが募って
あたしのからだはあたしの意思とは無関係にうごく
やらなければならないことをこなしていく

あたしのこころはどこへいったのか
あたしのからだはキーボードをうち続けてる
このことばたちは
あたしのからだが産んだのか
あたしのこころが産んだのか

やらなきゃならないことはすんだ
あとはやるべきことをすますだけ

あたしのこころはどこへいった?
だれかひろって
ひろってだれか あたしにとどけて あたしにかえして

たすけて だれか ここからだして! 
 



★ 2003/02/05(Wed)  うららか No.347 
風もない穏やかな一日。
空気に少しはるのにおいが混じって、
もうすぐ、を実感する。

もうすぐ。
もうすぐ。

恐怖と安堵が同時にあたしを包む。


もうすぐ。もうすぐ。


ねえ もしも
あたしがいなくなったら
「あいつら」始末してくんない?
 
 



★ 2003/02/04(Tue)  鬼 No.346 
 

実家から届いた荷物の底に
豆と一緒に 鬼のお面が入っていた
節分、なんだね。

けれどこのお面は
いったい誰がかぶるのだろう?
わたしはいったい
どの鬼に豆を投げればいいの?

おにはそと
ふくはうち

わたしは鬼
そうだった 鬼ごっこのときに
いつだってねらわれてつかまるのは のろまのあたしだった・・・

おにはそと
ふくはうち

あたしはだれに豆を投げればいい

おにはそと 
ふくはうち

鬼は私
わたしは外
だれが内?
誰が福?

わからない
あたしは鬼で
あたしは豆を投げて
あたしの鬼を追い出す

追い出されたあたしの中のあたし
外で凍えてる きっと・・・

おにはそと
おにはそと

わたしはいつか
月のきれいな夜に
眠るように外へ行こう・・・ 
 



★ 2003/02/01(Sat)  うぶ声 No.345 

赤ちゃんはどうして
生まれたときに泣き出すのだろう

瀕死の子どもは
静かに生まれ 泣き声を立てないという

あたしたちは泣きながら生まれてきた
なぜ?
どうして?

生まれてくる命よ
あなたは自分から望んで生まれてきたのか
それならば

どうして泣く必要があるの?
 
 



★ 2003/01/31(Fri)  償いきれぬ生 No.344 

ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい 
 



★ 2003/01/30(Thu)  夢日記 No.343 

でもあたしにはそんなもの必要なくて
だって
覚えてるんだ
目覚めの夢を。

いつだってあたしは
誰かにいじめられて目が覚めるの

今朝もそうだった 
かつての仲間にいじめられて 目が覚めた

そして誓うの
もっときれいになる もっとやせてみせる
そしてやつらを見返すんだ

そう こどものころ
あたしがもっとかわいかったなら
あんな目にはあわずにすんだのかもしれない

もっとやせて もっときれいになって
もっともっと・・・・ 
 


★ 2003/01/29(Wed)  慟哭 No.342 

気づけばもう2月
あと3週間
そして おわり

神様 神様 なぜ奪うのですか
私の愛した者たちを 私を信じた者たちを
私の手から あなたはなぜ奪ってしまうのですか

奪うくらいなら 与えられなければよかった
けれど 与えられたからこそ 今の私があって

私はゆきすぎる彼らの命のかけらにそっと指をかすめただけ
その指紋は彼らの中にのこるだろうか

私が愛した生徒たち
私が愛した生徒たち

そこに残していくのは なんともしのびないのです 神様!

神様! 
 



★ 2003/01/28(Tue)  記憶、または思い出 No.341 

もしももしもあたしが
話し続けたことのほんのひとことでも
あなたの耳に残ってくれたのなら
あたしにはその価値があったということ

シャツを洗濯した
経済の話をした
戦争の話をした
ひとふさのバナナのはなしをした
他愛のない話をした
将来の話をした たまには叱った

そのほんのほんのひとことでも
あたしのうしろすがただけでも
あなたのどこかに残ってくれたなら・・・・
 



★ 2003/01/23(Thu)  おとぎばなし No.340 

むかし むかし
さびしんぼうのかみさまは
ひかりをつくって せかいをつくった

せかいは あっというまに
ひろびろとさかえ
さびしんぼうのかみさまは
さびしくなくなったの

だからかみさまはわすれてしまった
さびしい というきもち

じぶんのぶんしんにあたえた
そのきもちを えいえんのかみさまは わすれてしまったの

かみさまはさびしくなくなった
かみさまだけは さびしくなくなった 
 



★ 2003/01/23(Thu)  つめたい No.339 

あたしのほほから うでから
つたうなみだはひんやりとつめたくて

なみだはあたたかい なんて
だれがいったのかと

ぼんやり考えていた 
 



★ 2003/01/21(Tue)  mono No.338 

いまだに注意されるの
もっとべんきょうしなさい もっとほんをよみなさい

・・・・・・なんのために?

あたしが身を飾り立てると 無言の圧力がのしかかる
服ばかり買って 仕事も満足にできないくせに

そしてもっと困る言葉
「自分をだいじにしなきゃ」

・・・・・・そうなの?

あたしにとって身体はモノ
モノだったらたとえば
かんしゃくを起こして投げつけることだってあるじゃない?

あたしにとって身体はモノ
モノなら飾り立てたって 所詮趣味の話でしょう?

ワケがわからない
仕事のストレスで食べてしまうヒトと
仕事のストレスで衝動買いする私と

いったいなにが違うというの?

壊してしまいたい
壊してしまいたい

こんなもの・・・・・モノ・・・・・・

どうしようもない破壊衝動
破壊・・・破壊・・・破滅・・・・破壊 
 



★ 2003/01/19(Sun)  すききらい No.337 

きらいなひとなんて
いやなひとなんて
にがてなひとなんて
おもいうかべることすらできない

なのにあたしの奥底に潜む憎しみの感情

だれにむけられているの
でもべつにきらいなわけじゃなくて

ただ あたしのなかをかき乱していくから
私をずたずたにしていくから
こわいの

でもわたしは
かれらをきらいなのか
にくんでいるのか

わからないの
なにもかんじないの

わかるのは ただ
しらないうちにあかいなみだを流している自分がいることだけ 
 



★ 2003/01/17(Fri)  誰かとだれか No.336 

夜寝る前に電話をしてる
すうっとねむれるから

でも

あたしはほかの誰かとも話しているらしい
頭の中にいる誰かとも
同時に話しているから

電話の向こうでは話がつながらない
あたしの中でもつながらない いつだって記憶はない

あたしは誰と話しているのかな
あたしの中に誰か、いるの?
いれかわりたちかわり
いろんな人が話しかけてくるの 夜 寝る前にね

誰なの だれ? 
 



★ 2003/01/15(Wed)  love? No.335 
無償の愛を知っている?
無償の愛を見たことある?

無償って ただ ってこと

ただの愛

あると思う?


求められるから与える
与えたから求める
これって ただじゃないでしょ?
何か間違ってる?

で、ただ って、「価値がない」ってこと。


求めたいけどわからない
与えたいけどわからない
どこへ行けばいい?

無償の愛はただの愛
あたしはことばを弄ぶ。 
 



★ 2003/01/09(Thu)  そして彼女は死んだ No.333 

電車を降りた瞬間や
そんななんでもないときに
あたしの頭の中をかすめることば

そして彼女は死んだ

そう

彼女はきっと死んだ

大切な生徒たちを送り出し
満足げな顔で
学校からはぼろきれのようにおいだされ

そして彼女は死んだ

あたしはあたしのなかの彼女の死を知っている
そして彼女は死んだ
そして彼女は死んだ

あたしはそうして語り継がれたいのかもしれない

そして彼女は死んだ・・・・・ 
 



★ 2003/01/08(Wed)  きっときっと No.332 

今日も晴れた青い空は
まぶしく光って 
8階建ての校舎は遠くからも目立ち
私を威嚇するようにぎらぎらと陽光を反射していた

私は電車の窓からその巨大な校舎をみとめ
今日もその校舎に飲み込まれ咀嚼されるのだと
おびえながら駅の階段をおりた

晴れ渡った青い空に
巨大な校舎の中から見える駅ビル

私は校舎に飲み込まれ
夕刻には吐き出され
また明日の朝には悲壮な決意にも似た心持で
あの8階建ての校舎に立ち向かうのだ

そしてそして この冬が終われば
うららかな光に包まれて 私は愛すべき者たちの残る
あの校舎から追い出されるのだった
恐怖からの解放とともに。 
 



★ 2003/01/06(Mon)  minatomirai No.331 

街の夜は残酷に美しく
幸せな恋人があふれ 
そしてあなたはいない。

 
 



★ 2003/01/06(Mon)  入眠障害 No.330 

眠れない夜
夜の空気をもてあそぶ私

どうするのかしら 午後にはしごとにいかなきゃならないのに

眠れない夜
いかようにしても眠れぬ夜.......
誰も行かないで
けれど みんなみんな 眠ってしまったの

あたしは夜の闇に取り残され
ぼんやりと夜明けを待っている
 
 



★ 2003/01/05(Sun)  過ぎ行く日に No.329 

お願い
あたしの生きた軌跡に手を触れないで
あたしは生きたわ 答えなんて要らなかった ただあたしはつぶやいたの

すりかえないで
あたしはまだあなたほどオトナじゃないから
オトナのように見えたかもしれない でもまだ子どもでもあったのよ

いろんな生き方があるでしょう
ほそくながく ゆっくりといきることもあれば
瞬時に駆け抜ける生き方もあるの



ほんとうは憧れに過ぎなかったことが
一歩間違うと擬似恋愛にまで高められてしまうことがある

すべての教育者よ
そのかたむけられた思いを 受け止めながらもただしく流す水車のようであれ
自分を正当化することをやめ 自分の本当の心に耳を済ませ。

偽善など 子どもは瞬時に見抜くもの。