★ 2002/11/22(Fri)  mistake No.300 

きっときっとあたしは
間違えて生まれてしまったんだ

神様は誰かと間違えて
あたしをこの世に落としてしまったんだ

ごめんね 「誰か」。

あたしのせいで あなた 生まれられなかったんだね


それなのに神様は
間違いをまだ訂正してくれない
気づいてないの?

ねえ
神様

あたしは間違えて生まれちゃったの
正しく誰かを生まれさせてあげてよ

間違いは直さなくちゃ
そうでしょう?

ねえ 間違いは正さなくちゃ そうでしょう? 
 



★ 2002/11/21(Thu)  会議 No.299 

ねえねえ
あたしを弱者にしないでよ

ねえねえ
来年いないあたしの前で
来年の話をしないでよ

ねえねえ
あたしのノート、見てるんでしょう?
どうしてあたしだけ、違うの?
それをどうして、あたしの前で仲良くして見せるの?

ねえねえ
あたしはいつまでも

いままでもこれからも

こうして違和感の中で生きていかなきゃならないの?

 
 



★ 2002/11/19(Tue)  世界 No.298 

この世の中はとても美しくて
まぶしすぎて あたしには何も見えなかった

そう その道端に寝転がっているホームレスさえ
生きようとしている

やっぱり 美しいと思った


あたしは
親指に贖罪を刻み
赤黒い自分の内部を見つめていた 
 



★ 2002/11/19(Tue)  ベッドタイム No.297 

眠れないの?

こっちへいらっしゃいな 一緒に眠りましょう


でも 気をつけて
少しでも動いたら傷がつくわ


あら まだねむれない?


ホットミルクをいれてあげましょう よく眠れるようにね お砂糖もいれましょう
よく眠れるようにね 特製のミルクよ。


これでもう眠れるでしょう
ゆっくりとねむりなさいな

でも 動いちゃダメよ
すこしでもうごいたら あなたの身体はばらばらよ 


これは荊のベッドなのだから。 
 



★ 2002/11/18(Mon)  食べる No.296 

明日なんていらないから

食って食って食って
浪費しまくって
服を買おう 靴を買おう ほしいもの 全部買おう

そして いらない明日は捨ててしまおう。 
 



★ 2002/11/15(Fri)  薄い血 No.295 

あたしの血液比重は1.052未満。
献血は、できません。
うすいうすい血です。

私の親戚はみんな近くに住んでいます。
みんなが「よかったね」と・・・

そうなのかな?

「すぐ相談できるね」って・・・

ほんとに?

家族、親戚、血縁者は、私のことを、知りません。


知っているのは彼ひとり。
支えているのは彼ひとり。
重たいこともあるでしょう。

「何でも話せるからよかったね」と、
みんなは親戚がいるから安心する。

あたしは彼がいるから安心する。

彼は、

他人だから。 
 



★ 2002/11/14(Thu)  だいありー No.294 

あなたの はなしをきいてくれるひとは だれですか?
あたしの はなしをきいてくれるひとは あたしをのこして ねむってしまった

あたしは はなしをきいてほしかったのに 
きょうのできごとを あなたにしかはなせないことを

ただ それだけだったのに 
 



★ 2002/11/13(Wed)  宿題 No.293 

「あなたはなぜ生きているのですか 自分の考えるところを書きなさい。」 
 



★ 2002/11/13(Wed)  十字架 No.292 

喉を
胸を
切り裂いて

赤い想いが流れ出すだろうに

すべて流れ出て


あたしは夕暮れの空にきえる
夜空に引っかかる三日月になって

新月の夜 消える 
 



★ 2002/11/12(Tue)  can i ? No.291 

世の中はわからないことだらけ
周りの人も
自分の行き先も
たくさんの事情というやつも。

何もかも捨てて もしも明日目が覚めなかったなら
それはどんなにかすてきなことだろう
重たい荷物をぜんぶ降ろして 
遠い遠い空へ飛ぼう 羽根はないけれど きっと飛べる

太陽へ向かっていこう
ろうの羽根をつけたイカロスのように

遠い空から見おろしたなら
この世のすべての謎は解けるの
迷宮はもうたくさん

そらへとんでいい? 
 



★ 2002/11/11(Mon)  家族 No.290 
・・・・家族がすぐ近くにいる
それは とてもとても 不安な夜

家族がすぐ近くにいる
それは とてもとても おちつかないこと


家族って何?


たった半日一緒にすごしただけなのに
あたしは翌日 昼過ぎまで起き上がることすらできなかった


家族って

            何? 
 



★ 2002/11/10(Sun)  通勤ラッシュ No.289 

朝9時前には電車に乗っていたいの
仕事は10時半からでも
夕方6時ごろの電車に乗りたいの
仕事が3時に終わっても

社会人ぶっていたいんだ


むかしむかし
まだ私が何も知らない学生だったころ
朝10時から6時までバイトしているフリーターの男の人がいた。
年の近い仲間は夕方からしか来ないのに

でもね 今ならわかるよ

あなたも社会人ぶっていたかった・・・そうじゃない?

ねえ
そうだよね? 
 



★ 2002/11/08(Fri)  シャカイテキケッカン No.288 

ここ数日頭から離れない
「社会的には問題」「社会的ニハ問題」「しゃかいてきにはもんだい」「シャカイテキニハモンダイ」「しゃかいてきにはもんだい」「社会的ニハ問題」・・・

それはきっと社会的に完璧ですばらしい100%な人間の言葉なのだろう
そしてあたしは社会的欠陥品

自分のこと病気だなんて思ってないから あたしは

ただの欠陥品


だったら 壊してほしいのに
作ってなんかほしくなかった 
 



★ 2002/11/07(Thu)  問答 No.287 

「広く浅く」付き合えることが、そんなにすばらしいことですか?
「狭く深く」しか付き合えないことは、そんなにいけないことですか?

あたしの人生は間違っていたの?

人が怖くて、
ほんの一握りの人としか交流できない。

それはあたしの欠点ですか?病みですか?

あたしの「病み」は、「病気」ですか?
あたしの「病み」を、「性格」にはできないのですか?
あたしはこうした病みの部分を性格に内包している。
そしてそれは、私の人格形成期の経験に基づいている。

昔から大勢が苦手だった。
狭く深くしか付き合えないように育った私は
社会的問題児なのですか?

それが社会経験に基づくものであっても?

こんなあたしを育てたのは社会ではなかったのですか?!

・・・・・・・あたしは社会に負けたのですか
社会は育つところではなくて戦場だったのか
わたしは負けたのですか

学校へ行っている時間は それはとてもとても 地獄のような場所でしかなかった・・・
そこを生き抜いてきたと思ったのに
抜け出たそこにまっていたのは「敗北者」のレッテルだったのですね。

ここは戦場なのですね
わたしを社会的問題児として抹殺したいのね?

・・・・・されるわよ よろこんで
このまま生きていくくらいなら

殺しにきなさいよ   3・2・1・・・ 
 



★ 2002/11/06(Wed)  私は「病人」 No.286 

「病気だから仕方ない」とひとはいう
 ちがう
「病気」が悪いんじゃない

あたしの「人格」の問題でしょう?


あたしが死んだら 否 生まれてこなければ

誰も私のせいで嫌な思いをしなくてすんだのに 


生まれてきて ごめんなさい
死ねなくて ゴメンナサイ。

いつか・・死ぬから 待っててください。
どこか 遠くから

あたしを呪い殺してください。 
 



★ 2002/11/05(Tue)  ふつう=あたりまえ No.285 

ふつうの人がしてること。
寝不足でも起きるべき時間に起きること。

不眠症(入眠困難)。
起きるべき時間に起きられない。


あたしに欠けているのは何?

責任感?
自覚?

気の緩み?

あたしは、どうして・・・

「当たり前のこと」ができないの?
点滴でエネルギーチャージ。
あたし、ロボット?

・・・の、わりには、いまいち不良品・・
廃棄処分かなあ。


スクラップしてよ。
思いっきり。
粉々になるまで粉砕してよ。

こなごなに・・・
なにもかも。

髪も、皮膚も、ココロも、臓器も骨も血液も、全部あげるから。

リセットして。
なかったことにして。

そして作り直して、あたしを。
ふつうの人間にしてください。 
 



--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/11/04(Mon) 仮定 [No.284]


もしもあたしが もっとキレイだったなら
もしもあたしが もっとやさしかったなら
もしもあたしが もっと器用だったなら もっと優秀だったなら
もしもあたしが・・・

「もしも」は尽きずあたしを責める

もしもあたしが もっと余裕のある生活をしていたなら
もしもあたしが もっとゆとりの持てる性格だったなら

もしもあたしが・・・・・

そしたらあたしは・・・・・・

--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/11/01(Fri) 黒いマニキュア [No.283]


黒のマニキュアを塗りました。
真っ黒に。
他を寄せ付けない黒。

「先生」のわたしは、マニキュアをつけません。
何色にも染まれる。

あたしは、黒いマニキュアを塗りました。
白い腕に病的に映える黒。基本的には濃色の似合う私の指。
でも、今日はきれいじゃないよ。

黒い気分。黒い気持ち。

あたしは・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・苦しいよ・・・・・・・・・・・・・・




◆2002/10/31(Thu) ばらばら [No.282]


切って切って切り裂いて

ばらばらになってしまえばいい


ココロ ひとつ ひとつはなれて
ばらばらになったらどんなに楽か

全身のヒビが悲鳴を上げてる

--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/30(Wed) 仮面 [No.281]


化かして化かされて化かしあって あたし生きてる あなた生きてる?

ほんとはね
化かすつもりなんてなかった
でもね
化かしちゃった あたしの病 あなたの病は?

素顔なんて見えない
あたしはどこにいるんだろう
あたしの素顔はどこにあるんだろう

あたしは仮面の自分が好き
素顔の自分を嫌うあまりに見失い
仮面にすがりついてるあたし

それでも 生きてるの

いいよ あたしの腕の傷を
遠くから静かに見つめてくれたね

あたしは生きてていいのね

人に悪い印象を与えないように
生きていくのはとても苦しかった

Be FREE!

これがあたし
受け入れてくれる人がいるから それでいいの

--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/29(Tue) 祝福するよろこび [No.280]


教育実習のときに高1で教えていた生徒が、高3になりました。
推薦でしっかり、自分の志望をつかみとってました。

うれしい。

そうそう、あたしにもそんなころがあったっけ。

彼女たち、おとなになったんだなぁ。
あたしも、いつのまにか大人になったんだなぁ。

あたしにとっては、いろんなことがあって、
いろんなことの始まった6年前、高校3年生の秋。

そして、今教えている生徒がそのひとつ下。
不思議・・
今は本当に「先生」になっちゃったんだ。

時間は流れる。
そして、めぐる。


ほんとうに、おめでとう。
実りある4年間を。


そして、昔教えさせてもらった彼女たちにも、今教えている彼らにも、もっともっと、
私のまわりのみんなみんなに、楽しい生活がまっていますように!

--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/28(Mon) ささやく声 [No.279]


海のゆらめきがあたしを呼んでる
遠い眠りがあたしを呼んでる
通過する特急電車の白い車体もあたしを呼んでる

そこへ・・・どこへ・・・

いきたいよ

ねえ


あのあたしは 
笑っていたあたしは

どこかのだれか


いきたいよ いきたい そこへいきたい

本当のあたしのいる場所へ

そこへ そこは 
どこ?

そこへのみちを

つないでよ
いきたいよ

たすけてよ

ねえ

ささやいてないで
もっとはっきりと


あたしを呼び寄せて



--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/27(Sun) 海と花束 [No.278]


ガーベラ
リュウカデンドロン
ヒメヒゴダイ
カスミソウ

あの日あなたはこの海に降りた
波はやさしく やさしく
あたしを呼ぶ

花束を投げてあたしは祈った
she is.....
she is also........

ずっとここにいて ことばはわからないけれど
あなたのおかげで今の私がある

3つの波長がそろった 感覚 涙がこぼれた
つながってる 信じてる

ガーベラ
リュウカデンドロン
ヒメヒゴダイ
カスミソウ

小さな花束を胸に
あたしはコンクリにかためられた波打ちぎわで
ただ祈った

20年前の海
去年の秋
今の私

・・・・・・つながってる
ずっとずっとずっと・・・・・・・

--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/24(Thu) またまた・・ [No.277]


また、訃報にふれた。
原因はOD。それも、たった2週間分だけの・・・

なぜだ。
なぜだ、なぜだ、なぜだ。


あたしが飲んだのは150錠を越えていた。

なのに、なぜあたしは生きて、
彼女が死んだのだろう?


あたしは生きたいのか?死にたいのか?


神様、あなたは不公平だ。

--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/23(Wed) 点滴、点滴 [No.276]


最近、しょっちゅう点滴を受けています。
原因は私の不調。

あの日からもうすぐ1年がたとうとしています。
あの日も一日中点滴されていました。

点滴バッグは私に 「生きろ」 と いつもいいます

あの日生き返った私と
あの日に死んだ私

再生・・・・・・そして巡る季節

あたしは繰り返す
今年も まだ 形を変えながら
自分を殺すことに余念なく この秋もすぎるのでしょうか?

--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/22(Tue) 薄闇の夕暮れ [No.275]


かなしくないのに胸がつまる
なにもききたくないみたくない

ころしてころしてころして

ただ あきちゃったの

薄闇の蒼い空を見上げて
それですらあたしにはなにもいってくれなかった


病苦でもなく生活苦でもなく理由なんてなく

ただ 生きているというこの事実だけが苦しい
もう やめて




--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/21(Mon) 憧憬 [No.274]


びしょびしょのアスファルトに
灰色に変色した青虫が転がっていた

それでさえ 私は替わりたかった

みんながみんな 心の奥底のどこかに持っているその気持ちを
ただ私は気づいただけ みんなよりほんの少し敏感に


たくさんの人に愛されて
たくさんの人を愛して
それでも
「自分を愛せないものは他人を愛せない」というのであれば、
私の

この気持ちは虚構に過ぎない?


あたしの存在は


--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/21(Mon) 舌を切りたい [No.273]


もしも舌がなかったら
私はしゃべれないけれど
食べない

口の中に異物があるの
舌よ
じゃまなの

取り去って空洞にしてしまったら
あのひとはかなしむだろうか
あたしの声が二度と聞こえないと

でもそのかわり
あたしは食べなくてすむ

それがいいことなのかどうか
それは問題じゃないの
あたしにとって問題なのは
こと「食べる」に関する
この口の中の肉塊がジャマだということだけ

--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/20(Sun) つぶやき [No.272]


ほんとにほんとにたのしいときに
頭の中をふとよぎる

「死にたいかも」



--------------------------------------------------------------------------------
◆2002/10/19(Sat) 悲劇 [No.271]


悲しい悲しい悲劇より
笑いに包まれた物語のほうが
ひどく痛々しくてかなしいのは
あたしの気のせいでしょうか?